国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
石畳の廊下にコツコツとふたりの足音が混ざり合う。ミリアンはさきほど見た奇怪な生き物について尋ねてみようかと思ったが、セルゲイはきりっと唇を結び無駄なおしゃべりは好まなさそうに見えた。
(レイ様もだけれど、この人も大概無愛想ね……でも、犯罪者だと思われてるんだし、当たり前か……)
そんなことを思っていると、意外にもセルゲイの方から話しかけてきた。
「国王陛下から、お前を引き取ったと伺った。いいか、国王陛下の私室のある場所は王宮の最深部だ。普段は施政に携わる大臣や官僚、王宮騎士団に所属する騎士、限られた女官や侍従しか立ち入りが許可されていない」
「なぜそのような場所に私を……?」
すると、セルゲイが険しい顔でミリアンをじろりと見た。まだ部外者であるミリアンをラタニア城の中枢部に招き入れるなんて考えられない、と言わんばかりの様子だ。
(レイ様もだけれど、この人も大概無愛想ね……でも、犯罪者だと思われてるんだし、当たり前か……)
そんなことを思っていると、意外にもセルゲイの方から話しかけてきた。
「国王陛下から、お前を引き取ったと伺った。いいか、国王陛下の私室のある場所は王宮の最深部だ。普段は施政に携わる大臣や官僚、王宮騎士団に所属する騎士、限られた女官や侍従しか立ち入りが許可されていない」
「なぜそのような場所に私を……?」
すると、セルゲイが険しい顔でミリアンをじろりと見た。まだ部外者であるミリアンをラタニア城の中枢部に招き入れるなんて考えられない、と言わんばかりの様子だ。