極上恋夜~この社長、独占欲高めにつき~
「三花」

ひと言、そう、了解を得るように私の名を呼ぶと、すぐさま唇を押しつけてくる。

「京……ぅん……」

せっかく彼を名前で呼ぼうとしたのに、それすら満足に口に出せぬまま、すぐさま快感の底へと落とされる。

舌が私の唇を塗らし、あっという間に中へ滑り込んできた。

上顎を舌先でくすぐられ「っ!」と小さな、声にならない悲鳴をあげる。

「あのときから変わらないな。お前はすぐキスで惚ける」

だって彼のキスはとびきり気持ちがいいんだもの。

毎回少しずつ違っていて、その度に新しい快感をくれる。

まだ見ぬとびきり罪悪な夢の縁へ、私を引きずり落とそうとする。

「……どうして……そんなに……」

「キスがうまいかって? お前が敏感なだけだろ」
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