極上恋夜~この社長、独占欲高めにつき~
神崎さんのマンションまでの道のり。
運転している間も、合間を縫ってはふたり手を繋ぎ指を絡め合って、お互いを求めていた。
ハンドルを切っては、一秒すらも待てないというように、彼が虚空に手を伸ばしてくる。
惑う指先を抱きしめ、私は胸の前でぎゅっと左手を包み込んだ。
愛おしい。どんどん気持ちが昂って、止められなくなる。
当の彼は涼しい顔で運転をしているけれど、激しく私を欲してくれているのは、きっと思い違いじゃないはず。
マンションに辿り着くと、彼は私を抱き上げ有無を言わさずベッドルームへと運んだ。
キングサイズの大きなベッドの上に私を降ろして、私のスーツのジャケットを剥ぎ取る。
自身もジャケットを脱ぎ捨てて、ネクタイをしゅるりとほどき、すぐさま私の上に覆いかぶさってきた。