はつ恋【教師←生徒の恋バナ】
「今、坂下先生がどうとか…聞こえたけど?」
部室のドアから声がしたので振り向くと、1年がいた。
この前、坂下にデコピン喰らいそうになった時に止めてくれた子だ。
「盗み聞きかよ、どこから聞いてた?」
野田先輩は、不機嫌そうに言い放った。
そういえば、頑張っても追いつかないって、野田先輩に向かって言ったのも彼女だ。
「今来たとこで、盗み聞きなんてしてません。
それよりも、桐生センパイは練習しなくて良いんですかぁ?」
この子、あの追いつかないってセリフ、私に向かって言ってたワケ!?
私の眉間に皺が寄るのも構わず、彼女は続けて話す。
「坂下先生、桐生センパイには甘いよね?
手震えちゃって、デコピン出来ないくらい…。」
そこで彼女は、ケタケタ笑う。
何が言いたいんだろう?
「やっぱし、亡くなった自分の娘に瓜二つだから?」
何で、それをこの子が知ってるの!?
「何で?って顔、してるよね。
坂下先生から聞いた…に、決まってるじゃん。
そうだ、桐生センパイが可哀想だからイイこと教えてあげる。」
部室のドアから声がしたので振り向くと、1年がいた。
この前、坂下にデコピン喰らいそうになった時に止めてくれた子だ。
「盗み聞きかよ、どこから聞いてた?」
野田先輩は、不機嫌そうに言い放った。
そういえば、頑張っても追いつかないって、野田先輩に向かって言ったのも彼女だ。
「今来たとこで、盗み聞きなんてしてません。
それよりも、桐生センパイは練習しなくて良いんですかぁ?」
この子、あの追いつかないってセリフ、私に向かって言ってたワケ!?
私の眉間に皺が寄るのも構わず、彼女は続けて話す。
「坂下先生、桐生センパイには甘いよね?
手震えちゃって、デコピン出来ないくらい…。」
そこで彼女は、ケタケタ笑う。
何が言いたいんだろう?
「やっぱし、亡くなった自分の娘に瓜二つだから?」
何で、それをこの子が知ってるの!?
「何で?って顔、してるよね。
坂下先生から聞いた…に、決まってるじゃん。
そうだ、桐生センパイが可哀想だからイイこと教えてあげる。」