はつ恋【教師←生徒の恋バナ】
坂下は借り物が書かれた紙を、私に手渡す。
「私と一緒に、来ていただけますか?」
『書道部の部員』なら、他にもいる。
チームのためにも、朱火組の先生がゴールするまでは、ここから動くわけにいかない。
私は、首を横に振った。
だけど坂下は、諦めてくれない。
私の耳元に口を近づけると
「あなたなら、私のお願いを聞いてくださるでしょう?」
私の大好きな優しい声で囁く。
自分のチームに部員がいなくても、私なら言うことを聞く。
そう考えて、私のもとに来たの…?
坂下を想う私の心が、悲鳴を上げる。
だけど、私の頬を撫でる温かい手と坂下から漂う香りに、私は次第に何も考えられなくなっていく。
「お願いします、ワカ。」
駄目押しの一言を、私の耳の中へねじ込む。
坂下の唇が、耳朶を掠める。
私のこと、“ワカ”って呼んでくれた!
それが純粋に嬉しくて、無意識に頷いた。
坂下は意識してないのだろうけど、坂下の色仕掛けに私は殺られた。
坂下は目の前で屈むと、私の腰に腕を回し…。
もう一方の手を、腿に這わせる。
私を肩に担ぐためにした行為に、身体がゾクゾクした。
私のオンナノコなとこが、過剰に反応する。
所謂、“感じちゃった”ってやつで…。
坂下にバレるんじゃないかっていう恥ずかしさと、担がれて逆さまになってるせいで、頭がクラクラする。
気がついたら、1位でゴールテープを切っていた。
「一緒にゴールしてくれて、ありがとう。」
そう言って、坂下が笑顔を見せるから…。
チームのみんなに怒られるとか、
私の気持ちを利用したとか、
そんなのどうでも良くなって…。
ここ最近で一番の笑顔を、坂下に向けた。
「私と一緒に、来ていただけますか?」
『書道部の部員』なら、他にもいる。
チームのためにも、朱火組の先生がゴールするまでは、ここから動くわけにいかない。
私は、首を横に振った。
だけど坂下は、諦めてくれない。
私の耳元に口を近づけると
「あなたなら、私のお願いを聞いてくださるでしょう?」
私の大好きな優しい声で囁く。
自分のチームに部員がいなくても、私なら言うことを聞く。
そう考えて、私のもとに来たの…?
坂下を想う私の心が、悲鳴を上げる。
だけど、私の頬を撫でる温かい手と坂下から漂う香りに、私は次第に何も考えられなくなっていく。
「お願いします、ワカ。」
駄目押しの一言を、私の耳の中へねじ込む。
坂下の唇が、耳朶を掠める。
私のこと、“ワカ”って呼んでくれた!
それが純粋に嬉しくて、無意識に頷いた。
坂下は意識してないのだろうけど、坂下の色仕掛けに私は殺られた。
坂下は目の前で屈むと、私の腰に腕を回し…。
もう一方の手を、腿に這わせる。
私を肩に担ぐためにした行為に、身体がゾクゾクした。
私のオンナノコなとこが、過剰に反応する。
所謂、“感じちゃった”ってやつで…。
坂下にバレるんじゃないかっていう恥ずかしさと、担がれて逆さまになってるせいで、頭がクラクラする。
気がついたら、1位でゴールテープを切っていた。
「一緒にゴールしてくれて、ありがとう。」
そう言って、坂下が笑顔を見せるから…。
チームのみんなに怒られるとか、
私の気持ちを利用したとか、
そんなのどうでも良くなって…。
ここ最近で一番の笑顔を、坂下に向けた。