はつ恋【教師←生徒の恋バナ】
「んー、俺の相手をするには凹凸が寂しいなぁ…。」



声の方を向くと、ドアの隙間から国府さんが覗いてた。



「きゃあっ!!」



私が悲鳴をあげると同時に、廊下から



「旦那様!そちらのお嬢様は、お相手をさせるために連れてきたのではございません!!」



喬木さんの厳しい声が聞こえ、国府さんは引きずられるようにして去った。



お相手って…。



もしかして、とんでもない人がいる家に来ちゃった?と思いながらも、ベッドに潜り込んだ。



しばらく眠っていただろうか。



目を覚ますと、ベッドの横にオバサンって呼ぶには綺麗すぎる女性がいた。



「ご気分はいかが?」



「ありがとうございます、だいぶ良くなりました。」



どこかで見たような気がするのは…、気のせいか。



お茶を勧められたので頂いていると、女性に尋ねられた。



「兄や喬木さんとは…、どこでお知り合いに?」



国府さんの奥様かと思っていたけど、妹さんだったのか。



少し遠慮がちな口調に、彼女は喬木さんのことが好きなのかな?と感じた。



とりあえず、家を出たって言ってた蒼と関係あるのか分かんないけど…。



奴の名前は、出さない方が良いよね。



「国府さんは初対面ですが、喬木さんは私がお世話になってる人と知り合いみたいです。

それと、私まだ高校生なんで…。」



「じゃあ、兄が手出ししないように、お迎えが来るまで私とお喋りしましょう。」



彼女とのお喋りは、凄く弾んで楽しかった。



意外なことに学校の話が好きなようで、色々聞かれた。








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