はつ恋【教師←生徒の恋バナ】
辿り着いた先は、この辺では結構大きな病院。



2人が乗ったエレベーターの表示で何階に行くか確認して、次に来たエレベーターに乗り込む。



着いたフロアは特別室ばかりで、ここから探すのは苦にならないようだ。



片っ端からチェックしようと思った矢先、ヒステリックに叫ぶ女の声が聞こえてきた。



なんとなく気になって、その部屋に向かった。



いきなりのヒット!



ドアの隙間から、坂下の姿が見えた。



「散々虐め抜いて、やっとあのケバイ女と別れてくれたと思ったのに…。

何で、こんな外人のガキなんかに横取りされなきゃなんないのよ!!」



あの叫んでるオバサン、誰?



坂下の奥さんはもっと若作りして…って、別れたとか言ったよね?今。



あの縁切り神社、ご利益あるんだ…。



凄いじゃん!



そんなコト考えながら中の様子を窺っていたら、坂下が信じられないような行動に出た。



アンジェ先輩をベッドに押し倒し、彼女の唇を奪う。



嫌っ!そんなコトしないで!!



「兄さん、やめて!

何してるのよーっ!!」



オバサンは坂下の妹らしいが、この状況で冷静な分析なんて私にはできなかった。



「人に見られるのは趣味ではありませんが、見物しますか?

昨夜、私が彼女をどのように愛したかを…。」



坂下が、アンジェ先輩の脚をイヤラシク撫で上げる。



見たくない、見たいわけないじゃん!



私は、その場から走り去った。










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