はつ恋【教師←生徒の恋バナ】
みるみるうちに赤くなっていく頬を手で抑えながら、聞いた。



「な…何で、パパがここにいるの?」



「修学旅行に備えて、メールが使えるようにしていただきました。」



そう言うと、機種変更したばかりの黒い携帯を見せてくれた。



坂下は、前に出た割引になってる機種を選んでいた。



さっきまで最新機種ばかり見てたけど、坂下とお揃いも良いなぁ…。



「私、やっと携帯買ってもらえるんだけど、どれにしようか迷ってて…。」



っていうか、坂下とお揃いにしたいな。



だけど、表に出しちゃいけない自分の気持ちに気付かれそうで…。



それを、言い出せずにいた。



「そうですね、ワカには…。

これは、いかがですか?」



そう言って坂下が指さしたのは、キッズケータイ。



「ちょっと、パパぁ!?」



私が怒った口調で言うと



「冗談です。」



坂下は笑いながら言った。



全く、もう…。










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