だから何ですか?
これがいいのだと思っていた。
安心して楽しくて、勿論可愛いとも思う。
小田の場合は俺の応用内で最高に可愛い生き物で、女性的に好意を持っていた感情も嘘ではない。
なのに・・・。
「なんて言うか・・・可愛いに際限がないんだなぁとこの歳になって勉強したって言うのか」
「新しいデザインか何かの発想ですか?確かに可愛い程幅が広いものはないですけど。それこそ人一人の可愛い幅が全く違うので」
「俺の中でも可愛いの探求は終わって応用に入ってたはずだったんだけど、」
「・・・新たに可愛いの伸びしろ見つけちゃいました?」
「そ、しかもその新天地にうっかり足を踏み込んじゃって右も左もわからないで迷走してる感じ?戻ろうにも来た道も分からなくなった完全迷子?」
お手上げだと、実際に両手を上げて苦笑いで彼女に顔を向ければ、クスクスと笑う姿の愛らしい事。
ああ、うん、やっぱり小田も俺の好みど真ん中なんだ。
こうして話していても酷く安定する。
戸惑い焦る事もなくぬるま湯につかるような居心地の良さ。
亜豆といる時の自分とは全然違う気がするんだよな。とここにない姿を思いだして、小田を見つめながらも亜豆を思いだしていれば、トンとデスクに置かれたチョコレートの包み。