だから何ですか?
鬱陶しいと、掴みにきている手を振りほどこうと狭い空間で声を落とし気味にすったもんだ。
そもそも、
「俺は基本知らない女と盛り上がれるタイプじゃねぇんだって」
「知ってる!女にモテるけど女には硬い伊万里くんだって知ってる!知ったうえでそれでも参加してぇぇ!」
「お前っ、それを頼むにしてもおかしいだろ!?俺なんも聞かされてなかったんだぞ?!どうするつもりだったんだよ?」
「えっ?いや、普通に飲みにいこーぜって、」
「今この瞬間にお前への信用度なくなったからな」
「あああ、もうそれでいい!それでいいから!今抜けられたら人数合わないし、伊万里が来ること向こうも楽しみにしちゃってるんだよぉ」
「知らねぇよ」
「今回は秘書課だよ!レベル高いのよ!?このチャンス逃したら次があるかないか・・・、里塚さん、亜豆さん、宮中さんも来るんだって、」
「はっ!?」
応じる気は一切ない。
そんなスタイル貫き通して冷めた感じに泣き言だけは聞いてやろうと耳を貸していた微々たる時間。
頭の中では軽く『あのデザインの色はこうしよう』なんて仕事の事に戻り始めていたというのに、さらりと上げられた名前の中に無視できない響きを拾って仕事が飛んだ。