だから何ですか?
今、聞き捨てならない名前が・・・。
「亜豆・・・。亜豆って・・・あの亜豆?」
「いや、あのも何も秘書課の亜豆は一人だけだけど」
「・・・何で?」
「何でって、」
「だって、あいつそういうの参加しそうにないだろう。何でまた」
「さ、さぁ?って、いうか、だからこそそういう意味でも滅多にないチャンスの合コンというか。ね?だから参加の方向で、」
お願いします。
そんな響きは背中で受けて、足早に自分のブースに戻りながら舌打ちを響かせる。
勢いのあるまま自分の席に戻り身を投げると、社内電話に手を伸ばし秘書課の番号を押すと受話器を耳に当てた。
ふざけるな、ふざけるな、ふざけるな。
と、そんな言葉を連呼して、デスクにおいてある指が苛立ち示してトントンと音を弾く。
そうしてさしたる間もなく、
『はい、秘書課、亜豆です』
「クリエイティブ、伊万里です」
『・・・お疲れ様です。ご用件はなんでしょうか?』
「今夜の【接待】の件で確認したいことがありまして、」
『今夜・・・接待・・・ああ、【接待】』
そう、その接待だよ。
と、いうか思い当る節があるという事はお前は了承しての合コンかよ。
私用で社内電話なんか出来るか!と昼までは思っていた自分なのに、事が事だし携帯の番号も聞きそびれていた現状迷うことなくその方法をとった。