だから何ですか?
最初の言葉に『秘書の鏡』と拍手でもしてやりたい気持ちも僅か。
でも重点おくのはそこじゃねぇだろ。と自分で突っ込みを入れてから、横に並び壁に背を付けた彼女に顔を捻る。
捉えるのは至って平常スタイルの亜豆顔だけども、
「見解・・・って、」
「言葉の通りです。私がいつから伊万里さんを見ていたと思ってるんですか?伊万里さんを追えば当然小田さんの姿の介入は避けられなくて、その度にいつもは見せない笑顔を彼女に向けていたことくらいは把握してます」
「ちょっ・・・なんか色々と複雑で突っ込みたいところは満載なんだけどさ、ひとついい?」
「はい、」
「あんまり可愛い事言うんじゃねぇよ」
「はっ?」
いつから見てたとって・・・むしろいつから好意の目で見てたんだ亜豆。
そんな風に見られていたなんてついぞ知らず、だからこそ余計にさらりと言われた衝撃的事実に見事撃ち抜かれて心が焦れる。
亜豆からしたらなんてことない事実の打ち明けなんだろうけど、如何に自分が好かれているか無意識に知らしめられたようで。
「お前・・・どんだけ俺が好きなんだよ」
「彼女になったと浮れる程には好きですが」
「えっ、浮れてたの?」
「それはもうふわっふわっに」
「・・・・悪い、そんな冷静な顔で言われても想像つかねぇ」
「じゃあ・・・妬いてモヤモヤしてトイレに逃げた程には好きです」
「・・・・・・・えっ?」
だから、本当に不意打ちにぶっ込むのやめてくれないかなこの女。