だから何ですか?
血が上った。
何かがプツリと切れた。
まさに衝動と言うのか、理性不在に亜豆を抱き寄せ貪るように口づける。
酸素も貪り舌も絡めとって余裕のない声さえも食らいつくす様にしっかり塞いで。
ゆるみが無いようしっかりと亜豆の頭に手をまわし、角度を変えキスを深めながらマフラーに指をかけて緩めていく。
シトラスの・・・匂い。
「__っは、伊万里さ__」
好きだ。
「んんっ__ふぅあ__」
感情を形容しようがない程。
「い・・まりさ・・ん___」
理性とかモラルとかどうでもいい。
むしろ下手に働かないように破綻させてしまいたいとさえ思う俺は末期すぎる。
気がつけば亜豆の酸素を貪っていた筈の唇は少しずつズレて、感触を確かめる様に唇から頬へ。
そうして移行すれば自分の耳の傍に亜豆の唇が近づくのも必然で、酸欠気味の呼吸と一緒に直に吹き込まれるか弱い声の扇情的な事。
逃げ腰な体はしっかりと抱き寄せて、肌に唇を這わせて耳元に口づける。
その瞬間に『ひゃっ、』と体をビクつかせた反応にも素直に興奮が走って口元に弧が浮かぶ。
耳、弱いのか。
確かめる様に耳輪に添って舌を這わせれば堪える様に体に力の入る亜豆の素直な反応。