だから何ですか?





「・・・露出」


「・・・・はい?」


「露出、多いって」


「はっ?・・・いつも通りですが?」


「いつも通りなら尚悪いんだっつーの。『おにいちゃん』だろうが法律上何の繋がりもなく問題もない健全男子だろうが」


「・・・だから?」



『だから?』じゃ、ねぇだろ。


その本気で理由が分かっていないところが可愛くもあるし腹も立つ。


理屈としては2人の関係性はよく分かって納得はした。


それを『鵜呑みにして』なんて、馬鹿だと周りに詰られようが亜豆を疑う気は現状さらさらない。


それでも、どうしても言わずにはおれない不満と忠告はあるわけで。



「っ・・・もっと危機感を持て。言っておくが海音と兄弟とかマジで嫌だからな?」


「『きょうだい』?・・・すみません。一体何が言いたいのかさっぱり。何で海音君と伊万里さんがいきなり『きょうだい』なんて会話の流れになるの__」


「っ・・・あと、それ一番癇に障るんだよ!」


「っ・・・」



ずっと、癇に障っていた。


チリチリと亜豆の口から零れる度に火花が散って、幾度となく着火まではならぬようにかわしてきたけれど余裕が出た今制御の上で着火。


いい加減にしろという勢いで言葉を弾き、亜豆に顎を掴んで固定し覗き込む。


大きな目の双眸が何事かと動向を揺らし、瞬き少なく俺の目を見つめ上げてくる事には優越を擽って僅かなる興奮を覚えてしまう。



< 182 / 421 >

この作品をシェア

pagetop