だから何ですか?
「お前は・・・」
呆れたような、非難するような口調で零れた自分の声音。
どこまでも無自覚に翻弄する女。
幾度となく巡った似たような場面だ。
そんな無自覚に毎度してやられて悶えてやるものか。と思考を切り替えられる自分は亜豆に対して応用ができ始めているのか。
今も俺の嫉妬の反応を思いだし満足気にクスクスと笑う姿はどこか無邪気で愛らしい。
自分が如何に無防備で誘う様な姿で誘う様な言葉を口にしているのか。
その危険度がまるで分かっていないなら・・・嫌って程分からせるぞ?
「亜豆、」
「はい?」
ほら、その反応からしてもう無防備なんだよ。
「・・・忠告、・・したぞ?」
「はっ?忠告って・・・んんっ___!?」
忠告しただろ。
『でも・・・無自覚に煽ってくれるな。場所が場所なら欲求のまま行動してたかもしれねぇ』
観覧車の中で、はっきりとそう言って忠告をしたんだ。
お前が悪い。
そんな理由を頭に並べて噛みつく様に口づければ、これまた予想外だったと示す様に呼吸を忘れてカチンと不動な亜豆の姿。
だけどもそんな反応はお構いなし、むしろ驚愕の硬直なんて突き崩してやるという感覚で貪るように啄みキスを深めていけば、目論み通りに拙い受け応えや息継ぎが始まり余裕なんて皆無の亜豆の完成。