だから何ですか?
「あーっ・・・・、とにかく・・・明日か」
亜豆本人がいないところで一人思い悩んでも何も解決しないだろう。
ただただ自分の都合悪く思考が働くだけだとさすがに理解して振り切るように息を吐く。
「落ち着け。とにかく明日には会う約束してあるんだ。ここ数日音信不通は仕事のせい。避けてたらまずチョコ置いてったりしてアピールもしないだろ。海音の言葉遊びはいつもの事」
言い聞かせるように一つ一つ確認の様な言葉を弾き、不安が勝っている自分を言い宥めて締めくくりの様にゆっくりと息を吐きだした。
聞くのであれば亜豆本人の口から。
それに、あの純真無垢すぎる『好き』の意思表示は疑ってはいない。
「フッ・・」
ほら、思いだしてしまえばこんな複雑な心境でも自然と顔も心もほころんでしまう程。
「・・・・さて、・・・明日に響かないようにお仕事しますか」
不安な要素があろうがなかろうが明日の時間が待ち遠しいのは変わらない。
残業なんて残念な事態に陥らないように気合を入れて仕事を片付けねばと、背伸びをすると自分も暖かい社内に身を戻し始めた。