だから何ですか?
なんとなくだ。
なんとなく、居るのは屋上だろうと予想がついて、きっと自分と八合わす事がない時間に煙草を吹かしているのだろうと。
そんな予想にさえ苛立って、舌打ち響かせ開いた扉からエレベーターの中に再搭乗。
雑にRのボタンを押すとゆっくり浮上する感覚にさえ苛立ちながら壁に身を預けて熱を逃す様に息を吐いた。
こんな負の感情に満ちて屋上へのエレベーターを過ごした事はない。
本当、亜豆に関わってからどこまでも感情が乱されて自分のペースが保てない。
それがどこまでも甘いばかりならいい。
誤魔化される事さえ甘いばかりであるなら。
でも、今は・・・ただひたすらにもどかしく憤る。
あの姿にこれ以上ないってくらい関係を壊す程不満をぶちまけてやりたい。
そう思うの半面で、こんな感情をぶつけたくない。居ないでくれと思う理性も隣り合ってある。
どちらも結局は亜豆が好きだと言う感情から成すものなのだから滑稽だ。
どっちつかずな感情に苛まれている間にもエレベーターは順調に浮上して、ポォンと高い到着音が響いて動きが止まる。
そんな音に重苦しい体を壁から離しエレベーターの扉の前に立つと静かに開いたそこから外気が入り込んでヒヤリとした。