だから何ですか?





「えっ・・・・」




そんな・・・驚愕の声音。


それが真っ先に聴覚を擽り、追って視覚に声音のまま驚愕に固まっている亜豆が映る。


煙草を吸い終わってのエレベーター待ちであったのだろう。


何にも身構えずに何の気なしに待って、そうして到着したエレベーターから全くの予想外にも俺が登場したような。


何だよ、その驚き顔。


亜豆の反応にこんなに苛立ったのはいつぶりか。


好きだと自覚してからはその言動行動に振り回されても苛立つ事は無かったのに。


ただの驚き。


なのに疑心暗鬼強烈な今はそれすらも自分を拒む様な反応に見えて。


それでも、聞きたい事があると口を開きかけ、身を動かし始めた直後。



「っ・・・何でいるんですか!?やっ、待って、近づかないでっ」


「っ_____ふざけるなよ」



俺が声を発するよりも早く、露骨に驚愕と拒絶を示す様に後退した姿には理性がキレる。


近づかないで?


結局はそれが本音かよ。と、苛立ちに眉根を寄せ亜豆の牽制など無視して身を出せば、クルリと背を向け屋上への階段に逃げだしまでし始めた姿に限界。


本当に、ふざけるな。

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