だから何ですか?
どこまでも貪欲に亜豆の状態を顧みずに貪って、貪りつくして。
限界であったのか抵抗を示していた手がスルリと横に落ち、それを理解しようやく唇を離せば急に得た酸素に脱力したらしい体。
崩れ落ちそうな体を支え、未だ不満は健在に亜豆を見下ろせば、クッタリとし火照った顔に生理的な涙で頬を濡らす。
眉尻の下がった微睡んだ双眸が見つめ上げてくる意図は非難なんだろうか?
非難であるならこちらも負けじと溢れているのだからと対抗するように見下ろし目を細めれば、
「っ・・・はぁっ・・・酷い」
「っ・・・どっちが、」
乱れた呼吸の中やっと弾いた声音は弱々しく俺を非難する響きで、被害者全開の一言にはさすがに小さく憤って、おかしくもないのに口の端が上がる。
酷い?
酷いのはどっちだ。
俺を振り回して惹きつけておいて邪険にしたのは誰だよ。
俺を拒むなら・・・避けるなら、いっそ言えって、
俺が嫌いだって言えばいいだろ!?
「っ・・・ますます・・・好きになるじゃないですか」
「っ_______________あ?」
物凄く長い間の後、自分の口から零れたのは間の抜けた声だった気がする。
今までで最大の肩透かしと言うのか、予想外、想定外すぎる亜豆の言葉には何もかもがフリーズしてしまって現状把握が追い付かない。