だから何ですか?
「小田っち、落ち度はないと思うけど現状のプラン確認してもいい?」
「はい、いくらでも」
「・・・はぁ、井田はいらないからい小田っちが2人欲しい」
「あはは、また井田さんのペースに酔いました?」
「酔う!そう、まさにその表現!!あいつの訳の分からないペースに酔いすぎてぐったりですよ」
はぁぁぁと重い疲労の溜め息を大げさにつくと、クスクスと笑いながら小さな丸椅子を俺の方へ引っ張って座るように促してくる彼女。
ブースの中はすべてが快適に整理整頓されていて好感が持てる。
重要な事は付箋メモを目につくパソコンの横に貼ってあって、今も画面に映し出されているポスター案のデザインは良い。
そんな事を感じながら椅子に身を置けば、すぐに『はい』と言って差し出されたのは一口チョコ。
「酔い覚ましになりますか?」
「サンキュ。本当、小田っちは気が回るし仕事にも手抜きがないから一緒に居て落ち着くわ」
「それは・・・良かった」
小田からのチョコを受け取って、遠慮なしに口に放り込むとその甘さにどこか癒され安堵を覚える。
その安堵から零した言葉は本心。
本当に小田とは仕事の向き合い方とかペースとか波長が合うから変に力まなくて居心地がいい。