だから何ですか?
そうして、どれ程か。
「・・・・・?」
不意にふわりとかけられ暖を与えられた体。
頬に触れる感触からどうやらブランケットらしきものだと判断し、小田が戻ったのか。と思考が働きそうなれば不動であった体を動かし始めた。
「サンキュ、小田っち」
そんな声かけをしながら首を動かし、ようやく観念したようにその目に光を取り込んで。
何の気なしにその気配がする方を見上げて・・・完全に覚醒。
「あ・・・・」
「・・・・おつかれさまです」
「っ・・・いやいやいや、待て!帰ろうとするな!」
なんかなんか・・・やっちまったぁ的気分になるのは何でだろうか?
気だるげに視界に光を取り込み捉えた姿は頭にあった姿とまるで違った。
てっきり小田が戻ってブランケットをかけてくれたのだと思い込んで言葉を発して、実際に映りこんだのはさっきまで不足だと頭に浮かべていた亜豆の姿。
視線が絡んだ瞬間にずるりと落ちたブランケットに、『あ、なんか微妙な間違いした』と思った直後には亜豆が義務的に『お疲れ様』なんて言葉を響かせ背を向けるから焦ってその腕を掴んで引き止める。