だから何ですか?
さすがにキス以上の抱擁には驚愕示して声を発した亜豆に、牽制の響きを悪用して言葉を摘みながら口づけ肌に触れ続けた。



「っ・・・んっ」



キスに悶え指先に悶え、更には声の抑制も強いられた亜豆の苦悶の表情は心地がいい。


心地が良すぎて、快感すぎて・・・欲情が全開になりそうだ。


相変わらず気の毒なほどに従順な姿は拒んで逃げるなんて思考が浮上しないんだろうか?


理不尽な言い分に抱擁だというのにけなげに従って悶える様は男として酷く興奮を覚える。


普段が素っ気ない程、つれない姿な程効果が強力。


のめり込みそ・・・。



「__はっ・・伊万里さん、」


「黙ってろって、」


「__っ・・だって・・」


「っ・・ああっ、もう、」



さすがに微々たる抵抗の様な声音と俺の胸を押す力と。


なのに決して本気と感じられない力のそれに余計に焦らされて、舌打ち交じりに体を動かし亜豆の体をデスクに押し倒した。


その衝撃で、振動で、置きっぱなしであったペンが転がり、書類も数枚ヒラリと床に舞って落ちたらしい。


でも、そんな事に意識は走らず、縫い付け至近距離から射抜く様に見つめ下ろす亜豆に完全に集中。



「黙って充電されてろ」


「い・・・まり・・さん」


「声すら聞かせねぇお前が悪い」


「っ・・・」



責任転嫁も甚だしい。
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