だから何ですか?
「やっ、伊万里さ・・、」
「知らねぇよ」
「っ・・・んん・・・」
「声を聞きたくねぇのはそっちの勝手な欲求回避」
「んっ・・はっ・・」
「だったらこれは俺の勝手な欲求埋めってとこか」
「伊万里さ__」
「たまには俺に振り回されろ」
「っ____」
溜まりに溜まった感情を耳に直に吹き込んでしまえば体を仰け反らせ、堪える様に俺の服を掴ん出来た亜豆の華奢な指先。
その手が小刻みに震えていることも充分に分かって、それすらも満足だと口の端が上がる。
そうそういつだってお前のペースばかりにしてやられて堪るかとほくそ笑む。
そんな意地悪さ全開な抱擁の端に不意に捉えたのは亜豆に貢がれたチョコレートの山で、思いつくままに手を伸ばし一つ摘まむと器用に片手で包装を解いた。
そのチョコを敢えて亜豆に見せつける様に適当に一口齧ってニヤリと笑い、疑問を孕んだ涙目の姿に答えを教える様に口づけ溶けたチョコを絡めつける。
「んんっ___」
当然漏れるであろう声を想定内で、ぴったりと口を塞いで舌には甘ったるいチョコレートを絡め続けた。