だから何ですか?




「・・・何に焦りを感じているのかわかりませんが、小田さんと接触した後の伊万里さんは如何にも絡んで突いてと言いたげに私に示してくるので」


「なっ・・・」


「弄られる事で自分の葛藤を解消したいような、弄られる事で安心するような」


「いや、俺は別に、」


「気にしません」


「っ・・・」


「私はそう言いました。伊万里さんも気にするなと言葉では示すのに心から表示される態度は相反して『気にしてくれ』と言わんばかり。だから弄ればそれには不満的で・・・もしかしてMですか?」


「Mじゃねぇよ!俺はっ」


「信じて平常でいてほしいのか、」


「っ・・・」


「疑って嫉妬に狂ってほしいのか。・・・どっちですか?」



純粋な疑問の眼差しが突き刺さる。


意地の悪い追求のつもりではない亜豆の眼差しはこちらに迷いがある時程鋭さを増す。


確かに・・・どっちだ?


自分でもその疑問に迷って呆けていれば、やれやれと言いたげに息を吐いた亜豆が俺の手から煙草を抜き取り流れる所作で灰皿に押しつぶした。


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