だから何ですか?



分かっていたのに『気にしない』の響きにもどかしさが募りに募って爆発してしまったような状況。


相変わらず俺の言葉に煙草を片手に呆けて見つめてくる亜豆がいて、その驚愕すらも純粋無垢な物だからこそ更に申し訳い感情の上乗せ。


でも、言ったことは嘘のない、抱いていた葛藤と言うのか。



「・・・・亜豆に信じてもらえるのは嬉しい」


「・・・・」


「信じてほしいし、それを裏切る気もないんだけど。・・・理屈じゃないんだよ。・・・嫉妬されたいんじゃなくて、嫉妬されるくらいに気にかけて欲しいって・・・」


「・・・・」


「っ・・・ああっ、クソッ。・・・悪い、俺も段々何言ってんだか分かんなくなってきた。それに、この言い方だとお前の『好き』を疑ってるみたいな誤解も生みそうだし・・・・」



言えば言うほど糸が縺れる気がする。


単に好きだから相手に嫉妬されるくらい好かれたいと思うだけの話。


ただ、そんな当たり前の様な恋愛観は亜豆の恋愛観とは多少ズレている気がしてもどかしい。


結局言葉に詰まって沈黙の間に寒気に冷やされる肌に痛みまで感じたタイミング。


音もなく、スッと近づいた亜豆に意識が走ったのはぽんぽんと宥める様に腕を叩かれた事で。


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