だから何ですか?




引かれる力に抗う気はなく、どこかホッとした感覚で身を任せ足を進め始めてはいたけれど。


どうしても無視できなかったことがいくつかあって、それを視界に収めながら『なあ』と声をかけながら亜豆の横に並んだ。



「さっきから気になってたんだが、・・・このいくつものコンビニの袋はなんだ?それにそっちの紙袋も」



俺の腕を掴んでいる亜豆の手首には各種様々なコンビニ袋がいくつも引っかかっていて、更に反対の手には少しこ洒落た紙袋に箱状のモノが入って見える。


紙袋はともかくこのコンビニ袋の方が詳細が気になると、怪訝な顔で亜豆を見つめるも、答えるより早く観覧車についてしまったから先送り。


代金を払い2人で乗り込むと外よりは外気が遮断されて暖かい車内に少し気が緩む。


お互いに向き合う様に椅子に座って、ゆっくり浮上していく浮遊感を感じながらようやく視線を交差させた。


すぐににっこりと笑った亜豆が詳細不明であったコンビニの袋をガサガサと腕から外して、自分の横に中身をガサリと開けて見せてくる。



「フフッ、各種コンビニ巡りしてスイーツ買い漁ってきました」


「これまた・・・色々買ったなぁ」


「だって、クリスマスでしょう?観覧車で伊万里さんと食べようかと思ったんですよ。気取った高いケーキをお上品に突くのもいいけど、こんな風に観覧車で安いスイーツ色々試して話し込むのもいいと思いません?」



向けてくる笑みの屈託のない事。


ああ、ヤバい・・・物凄く・・・好きだと依存が深まる。


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