だから何ですか?




亜豆と向き合う事でよく分かった。


今までが如何に『ごっこ』であったのか。


執着する程の恋をしてこなかったのか。



「今日の企画で、」


「はい、」


「来場者にオーナメント配ったんだよ。で、ペンも設置して書きたい奴はそこに願い事書いたりして巨大ツリーに飾って」


「なんか・・・フフッ、七夕みたいですね」


「だよな?でもカップルにはウケるんだよ」


「でしょうね」


「でさ、井田が荒んだ事突っ込んでて、『ずっと一緒に居ようね』とか書いて来年は別の奴と居るんだろって」


「あはは、確かにそれも否定できないかも」


「実際、後でオーナメント見たらさ『来年も一緒にいようね♡』『一生大好き♡』とかそんなんばっか」


「やっぱり」



笑ってしまうくらいそんな事ばかりだった。


時々子供の素直な『〇〇をください』なんてのもあったけれど、大半がカップルの今の幸せに浮れた願賭けと言うのか。


井田の言う通りにどこか小馬鹿にしていた。


一年に一度のイベントに乗せられ煽られ盛り上がって、そのテンションで本当に継続させる気があるかも分からぬ関係に逆上せてと。


でも、・・・今は、




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