だから何ですか?
馬鹿にしていた癖に結局自分も同じ事を思ってしまっていた。
単純に、事細かく先を約束したいわけじゃなくて、それでもずっと一緒に居たいと。
プロポーズとかそういう大それたことじゃない。
でも、どうしても言わずにおれないような今の感情で。
単純に、
「亜豆が好きだ、」
「・・・・・」
もう、幾度となく言い合った告白。
でも、言った傍から次へと巡って必ず言いたくなる場面がくる。
今もそれだ。
それが・・・単純にずっと続けばいいと思って、いちいち初心の恋愛観に戻っていつまでも好きだと感じていたいような。
亜豆となら・・・本当にそうあれるんじゃないかって。
沈黙の間に観覧車の動く音が耳にも体にも響く。
そんな沈黙続きでもお互いの視線はしっかりと交差していて、俺の言葉に馬鹿にして笑うでも、歓喜して笑うでもなく、どこか驚愕もちらつく真顔で見つめてきている亜豆が目の前に居る。
何を思っているのか。
さすがに沈黙にソワソワと心が焦りを見せてきた頃合い。
「・・・良い物があるんです」
「・・・・へっ?」
突然返された言葉の響きは、あまりにも今までの会話から逸れたからさすがに間抜けっぽい声を出してしまった。