だから何ですか?
重ねて、感触を確かめる様に食んで。
そんな軟なキスにも『はぁっ』と余裕の無い息を漏らす彼女に・・・限界。
「・・・・悪い、」
「さっきから・・・その言葉ばっかりです」
「うん・・・・ちょっと・・・悪い、無理」
「はいっ?何・・・っ___!!?」
亜豆の体重は何キロなんだろう?
基本の体に更に冬服の重量と。
なのに抱き上げた身体は重さなんて微塵も感じず、ふらつくこともなく住み慣れた部屋の廊下を進んで寝室へ。
暗かろうが勝手知ったる自分の部屋。
一人でも広々眠れるようにと買ったベッドはダブルサイズ。
そこにマメに取り換えているシーツの色は今はグレーだったか。
綺麗に整っていたベッドに勢いがついたまま亜豆の体を下ろし、跨ぐように覆いかぶさると口づけながら衣服を着崩していく。
冬服はじれったい。
コートから服から何もかも。
早く早くと急く心と伴わない指先に苛立ちさえ募りそうで、それでもコートまでを完全に脱がしきると思いだしたように体を離して組み敷いていた亜豆を見下ろす。
さすがに見えにくいとルームライトのオレンジをぼんやりと点し、ようやく鮮明に捉えた姿を上から下まで確認してからフッと笑う。