だから何ですか?
「新調・・・した服?」
言っていたのはコレか?と問いかけて覗き込めば、濃密すぎたキスの反動で胸を上下させ紅潮していた亜豆が不満げに眉根を寄せて。
「どうせなら・・・こんな乱される前にお見せしたかったんですが?」
確かに、押し倒したせいもあって髪も崩れ服だって立っている時に比べたらまともにその良さを反映していないのかもしれない。
それでも十分にいつもの亜豆とは違って魅力的だ。
コートに隠れて見えなかった部分は白いニットタイプのワンピースで、胸元はV開きで細いチェーンのネックレスが僅かに光る。
ピアスといいネックレスといい、シンプルで石も小さくて決して過剰な装飾じゃないところが好感だ。
「・・・よく似合ってる」
「こんな状態で褒められても喜んでいいのか」
「じゃあ、後でまた着直して見せて」
「んっ____」
まだまだ不満が零れ落ちそうな唇の動きを察知して、音が発せられる前に口づけ塞ぐと扇情的な時間の再開。
ずり上がったワンピースから覗く足に手を這わせ、ボルドー色のストッキングを滑らすように脱がして下着にも手をかける。
それには口づけていた唇を無理矢理離し、ちょっと待ってと焦りながら俺の手を掴んでくる亜豆には何事かと見下ろした。