だから何ですか?
一つ、二つ、三つ・・・。
腕の中で眠る彼女を起こさぬ様、手元に散らばっていた欲に溺れた残骸を数えてさすがに苦笑い。
封を切ったカラを数え、その回数分の負担を感じる気怠い身体は燃え尽きた様に動かす気力がない。
薄暗い常夜灯の中捉えた時刻は3時過ぎ。
あの果て知らずの情事にキリをつけたのは何時であったか。
事後直後は本当に溶けてなくなるのではないかというほど熱くぐったりしていた彼女も、今は心地の良い肌の熱を伝えて静かな寝息を立てている。
どれだけ事が激しく長かったのかを物語るようなシーツの皺は少し肌に違和感を与え、暖を取るために裸に雑にかけてある布団の感触はなんか新鮮だ。
よくよく考えてみれば自分の部屋で、ベッドでこんな時間を設けたのはいつぶり?
【彼女】という存在がいてもあまり自分の部屋に寄せてはいなかったし会うのは外だったような。
「・・・・・」
なんか・・・体は疲労に満ちているのに心は未だハイみたいで眠れない。
だって・・・亜豆がいる。
確かめる様に腕の中に居る亜豆の頭をそっと撫で、そのまま頬に指先を這わす。
そんな刺激に『んっ』と声を漏らした姿が逃げる様に更に俺に身を寄せるのが可愛いと口の端が上がった。