だから何ですか?
可愛い・・・、
あ~・・・可愛い、
本っ当・・・・・
「可愛すぎた・・・」
今は穏やかな寝顔を愛らしいと見つめていれば当然記憶に新しい異なる姿も浮上して。
冷静な頭で回帰させた記憶の姿には再び動悸が強まり変に熱くなる。
それでも別に欲情とはまた違って、ただ純粋に可愛いと悶えるような。
そんな感覚に堪え切れず、寄り添っている姿を更に抱きよせ頭に唇を押し付ける様にして数秒。
「ん・・・」
「・・・・あ、」
響いた声にスッと適度に身を離し覗き込めば、重たそうな目蓋が小刻みに震えながらゆっくり焦れったく開いて光を通していく。
「・・・悪い、起こしたか?」
一応そんな声かけをしてみると、その声を音としては捉えているのであろう彼女が微睡んだ眼差しでこちらをじっと見つめてくる。
きっと、映してはいるけど【俺】として把握はしていないんだろう。
ぼんやりと、頭の機能を感じられない視線に苦笑いを浮かべ、自分も無理矢理に覚醒を求めず、頬に張り付いていた細い髪を指先滑らせ退けてやっていれば。
「・・・・・あ、」
ああ、これは・・・思考混じりの声。
それに気がつき自分も意識して視線を絡めれば、まだどこか判断に迷う様に瞳を動揺に揺らしていた彼女が更に結論に至ったであろう瞬間にチラリと自分の体に視線を走らせてから被爆。
気まずそうに、一気に赤くなった顔をおずおず引き上げた布団で隠すさまはもの凄く可愛い。