だから何ですか?
布団を引き上げていた指先が皺だけ残してスルリと外れ、そのままゆっくり華奢な腕を見せつける様に俺に伸びてくる事に見事見惚れる。
腕を伸ばす事で露わになった鎖骨にネックレスの細いチェーンが不規則な形状であるのも目を引く。
そんな色々な物に心惹かれている間にも俺の両頬に触れてきた手の温もりは暑くも冷たくもなく気持ちがいい。
そんな手に自分の手を被せる様に触れたと同時。
確かめる様に俺を見つめていた亜豆がフッと柔らかく表情を崩すと、頬にあった手を更に後ろに滑らせて優しい力で引き寄せる。
それに合わせて僅か亜豆の身体が上にズレる動きを見せて、動きが落ち着いた時には俺の頭を包み込むように抱き締めに来ている亜豆の姿。
視界に捉えるのは綺麗な鎖骨と細いチェーンと・・・胸元に行くにつれて量を増す自分の独占欲の痕。
「・・・・和、」
不意に聴覚を犯しに来たか細い声音には数時間前の熱も再浮上しそうだと目を細めた。
そんな俺とは異なり、愛でる様に頭を撫でてきて、更にギュッと抱きしめてくる亜豆の心中はどうなのか。
「・・・・かったぁ・・」
「・・・・・えっ?」
ようやく拾い上げた言葉はあまりにも自己満足に小さな響きすぎて中途半端。
それを聞きなおす様に反応を返せば。