だから何ですか?





「可愛かったぁ・・・・」


「・・・・」


「もう、本当・・・私を啼かせにくる和が・・・可愛かったぁ」


「っ・・・」


「好きで好きで・・・もう凄く好きで堪らない!って我慢のきかない姿が無性に可愛くって。・・・もう・・・本当、どこまで私の好きを持っていくんですか?」


「っ~~おっ前・・・」



本当、何なんだ?


どこまで・・・、


どこまでも自分の方が好きだと優位な姿に喜んでいいのか悔しがっていいのか。



「っ・・・俺のセリフ全部持っていくな」



俺に啼かされる凛生が可愛かった。


好きで好きで、もの凄く好きで堪らないと訴える様に縋る姿に、『どこまで俺の好きを持っていくんだ』と思ったのはこちらもなのに。


クソッ、と言う感じに悔し気に言葉を落として亜豆の体に手をまわせば、きょとんと不動であった姿が全てを理解したのか一瞬で無垢な笑みを浮かべて落として。



「あははは、言った者勝ちです。今だって悔しそうな伊万里さんが可愛くて可愛くて。あっ・・・『可愛かったよ、和』とか、顎すくって言った方がいいですか?」


「調子に乗んな。『あんあん』啼かされ気持ちいいって縋ってたのはそっちだろ」


「はい、だって伊万里さんに触られるの好きだし気持ちいいですから。それに、気持ちいいって素直に反応すればするほど物凄く可愛く私に夢中な伊万里さんも見れて嬉しかったし。・・・いけませんか?」


「っ・・・・いいんだけど、よくない!なんか・・・ああ、クソッ。・・・真顔で素直投げてくんな」



どこまでもぶれない素直さに完全敗北。


悔しさと甘さの同時摂取は思ってもみなかった【旨み】を感じて癖になる。


< 387 / 421 >

この作品をシェア

pagetop