だから何ですか?





「・・・・どこまで・・可愛いんだよ、」



可愛すぎて苦しいと、もどかしさ全開で言葉を弾きながら今度はこちらが抱き締め直す。


折れそうな程細い。


それでもしなやかに柔らかくしなる事を知っている。


今は程よい温度の肌が溶けるんじゃないかというほど発熱することも。


クスクスと愛らしい声が誘惑的に色を帯びることを。


今は柔らかく笑む顔が快楽に酔って溺れて崩れることを。



「・・・・・・欲情しそう」


「こんなにしたのにですか?元気ですね。それに・・・今日も仕事でしょう?」


「まぁな。でも今日は昼からの顔出しでいいって言われたし」


「先方がそう言おうと始まりから顔を出すのが好印象と言うもので次の仕事にも繋がるのでは?」


「ベッドの中の甘ったるい時間にまで仕事の話したくねぇな」


「仕事の話というよりは、『だから体力温存してください』っていう彼女の優しい気遣いです」


「・・・彼女って自覚あったのか」


「自覚なきゃ家に行きたいなんて言わないし・・・こんな風に裸でベッドにいません」


「よかった」



どこまでも和む。


温くも暖かくて、気持ちよくて、居心地が良すぎて離れたくない。

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