どうしたって期待したい!!



怒ってる?

あれ?怒ってるの?

「み、水城くんっ!」

「ん?何?」

あれ?

なんか割と……普通?

「あ、いや……怒ってるのかなぁって……」

「え?怒ってないよ?寧ろ俺が怒らなきゃいけない様な事あった?」

「っ……いや…」

「そっか……じゃあ、明日は鈴原ここに来ないのか。バイトも休みだし……たまには俺もまっすぐ帰ってのんびりしてようかな」

なんか……変。

向けられてるのは怒りじゃない。

寧ろ彼が言うように憤りの様な物は皆無。

それに不安を覚えていたのだから彼が怒っていないと、不愉快でないと知って安心すべき場面なのに。

なんか………痛い。

まるで自分に関係ないと言う様な対応が……

「あ、あの…行っても……良いのかな?」

「……鈴原が行きたいんでしょ?だったら俺がそれを止める理由もないと思うけど?」

痛い。

さらりと、『何でそんな事聞くの?』と純粋な疑問で見せてくる姿が痛い。

分かってるよ。

水城くんの言う事はいつだって正論だ。

正論を飾らず角を取らずにそのまま、思うまま告げる人。

それは時として極上に甘くもするけど、

時として………泣きたくなるくらい痛みを与えてくる。

そっか……止める理由がないのか。

私に行ってほしくないとかは……思わないのか。



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