どうしたって期待したい!!
へぇ、こんな人かぁ西條君は。なんて、改めて彼をまともに視界に収めて見つめてしまう。
そんな私に気が付いて、視線が交差した瞬間にクスリとはにかみ『何?』なんて言ってくる彼には女子がキャーキャー言いそうだと感じた。
あれ?『感じた』?
なんか……
「ねえ、服買う時とかってどの辺行く?」
「えと……S町とか……銀杏通りとかかな」
「あ、俺もS町とかよく行くわ。銀杏通りならあの店よく行く。知らないかな?なんかレトロなミッキーの置物が入り口にある…」
「あ、知ってる!!あそこレディースもあるでしょ?私もたまに入るよ」
「マジで!?あそこの店長が面白い人でさ」
「あっ、あっ、分かる分かるっ!!行く度にリア充爆発しろとか言ってくるの~」
「あはは、そうそう!彼女出来たら店くんな!とか言ってきてさぁ。なんなら今度一緒に行ってみない?ってか、一緒に買い物とか行かない?」
「あ~…………」
あ~ぶない……。
思いっきり話術にハマって盛り上がってその流れでOKしそうになっていたよ。
西條君恐るべしだな。
……いや、別にOKしてもいいんじゃない?
恐るべしとか思う必要も、拒む理由もないんじゃない?