どうしたって期待したい!!



今少し話しただけでも確かにみんなが言うように気さくで楽しい人だ。

話しの入りかたも盛り上げ方も上手で、終始にこやかに人を和ませる。

水城くんとは違うな……。

って…………結局行きつくとこは水城くんかいっ!!

隣にこんなに感じのいいイケメンがいるのよ千紗子っ!!

ソレなのにあんたの引き出し水城くんでいっぱいかい!?

いいじゃん西條君!!

優しいじゃん!?

楽しいじゃん!?

私に好意あるよって訴えてくれてるじゃん!?

水城くんとはちが……

ふあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

あけてもくれても水城くんな自分の思考にはさすがに呆れる。

呆れるけど……寂しい。

会いたい。

恋しい。

期待を何度打ち砕かれてもどうして私は水城くんを断ち切れないらしい。

目の前の盛り上げ上手で愛想よく笑う素敵な人より無表情で不愛想な水城くんがいい。

違う…不愛想なんかじゃないんだ。

ちゃんと…嬉しい時には笑ってくれるじゃない。

「……ら、…鈴原、」

「あ……」

「どうしたの?いきなりボーっとして」

「いや……疲れてたのかな?アルコール回るのが早いみたいで。……私ちょっとトイレ行ってこようかな」

いつの間にか現実逃避をする様に水城くんの記憶に浸ってしまっていたらしい。


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