どうしたって期待したい!!



当然……さすがの西條君も怯んで言葉を失ったらしい。

脱力したのか壁にずるりとその身を預けて、次は何をされるんだろうか?と目の前の水城くんに完全に怯えて息を飲んでいるのだ。

そんな彼を見つめる水城くんの表情は無表情なのに…………これ……物凄く怒ってる。

多分だけど。

未だその声を発することはなく、それでもスッと動きを見せたのは水城くんの腕。

スッと西條君に伸びたそれには殴られるのではと西條君が肩を跳ね上げたのがよく分かる。

実際は静かに西條君の頭の横に伸ばされただけ。

あ、壁ドン…。

いや、そう言う微笑ましい感じじゃないんだけども。

「………あのさ、煩いよあんた」

「っ……はい」

「正直……良かったよ。あんたにとって鈴原の価値が微塵もなくて」

「……はい、…はい」

「でもさ………馬鹿にすんなよ?」

「っ…………」

うっ………わぁぁ………。

水城くん……そんな恐い顔できたんだぁ……。

うん、いや、無表情と大差ないのよ?

ないんだけど……目がガチで恐い、怖すぎる……。

今にも相手を殺しちゃいそうなくらいに鋭くて怖いよ水城くん。

さすがの私もアワワワワとついつい西條君に同情してしまいそうなくらいに凄みのある水城くんの怒りの極致。

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