どうしたって期待したい!!



さらりと正面切って発せられる言葉の響きには憤りが僅かに滲む。

後はもどかしさか。

何で自分だけ憤っているのかと言う様に、私にさえその苛立ちは向けられていて。

でもだからこそ……響く。

この人は……本当に私を特別扱いしてくれているなと。

大切に思ってくれている。

可笑しいな。

本当に……全然ショックじゃなかったのよ?

なのに……。

「っ…………」

なんで……とってつけたように涙が零れ始めたのかな?

違うのに。

あざとく同情引く様に泣くつもりなんてサラサラなかったのに。

なのに……

「っ~~、あんな……ブスブス言われる程私ぶすじゃなぁいぃぃぃ~」

「……うんうん、鈴原のすっぴんとでこっぱちは可愛いよ」

「ひぃぃぃん……それもそれでなんか喜べないぃぃぃ」

「なんでだよ?」

「寧ろ気合入れてる今の格好とか褒めてよ!可愛いとか思ってよ!割増でしょ!?今日の私!!」

「……割増に作りもの」

「っ……」

「でも……他の奴に見せるのはその作り物の方でいいよ」

「っ~~~」

「ああ、でも……それでもマスク必須ね。他の奴の前でクルクル顔変えるのやめて、勿体ない」

今日も……ストレートな殺し文句絶好調ですね水城くん。



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