どうしたって期待したい!!


待って待って!?私今水城くんとキスしてるよね!?

キスされてるよね!?

てっきり殴られるものだと思ってたのに何でいきなりキスっ!?

しかもなんか……啄むっていうよ貪る勢いに感じるんだけど!?マスク越しだけど!!

パニックにはなっても元々顎を掴まれているせいで逃げることも不可能で、言葉を発しようにもマスク越しに感じる水城くんの息の熱に変に逆上せてまとまらない。

コレ、マスクなかったらどんなキスだったの?

絶対に呼吸もままならないような濃厚濃密な物だったんじゃないの?

マ、マスクがあってよかったような残念なような……。

ってか……ええええええっ!?

あっ……なんか逆上せ………

「っ……水城く…」

「煽んなよ、」

「っ………」

ようやく響いたのはマスクによってくぐもっている、余裕のなさげな彼の声音。

その声の響きがマスクの繊維を震わせて、それが自分の唇に伝わるのがまた変に扇情的だ。

でも……一番扇情的なのは……目の前のもどかし気な水城くんの艶やかさだ。

こんな……こんな顔しちゃうんだ。

こんな……もどかしい、余裕がないような顔を……私なんかに……。

「…………鈴原、」

「っ……はいっ!」

「………顔……エロい」

「っ!!!!!?」

な、なんですとぉぉぉぉ!!?

いやいやいや、寧ろそれはこっちのセリフなんだけどぉぉぉぉ!!!?




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