どうしたって期待したい!!




あああっ!!分からないっ!!

けど、物凄く悶えて恋心が『ファイアー!!!』なんですが水城くん!?

どうしてくれるんだこの発火寸前の持て余した体は!?と、ワナワナしている心中だというのに。

「……ほら、帰らないの?」

「っ……帰るっ!帰るよ!!」

「……なんで怒ってるんだ?」

「っ~~水城くんが勝手にお菓子食べたからっ!!どうせ他の子からお菓子貰ってた癖に」

「貰ってないけど」

「嘘っ!貰ったの見てたもん!」

「いや、渡されたけど丁重にお返ししたぞ。俺の胃の腑はそんなにデカくないからな。余計なの食ったら鈴原のやつ食えなくなるだろ」

「っ~~~~じゃ……じゃあ……許す…」

「そうしてくれ」

ず、狡……。

この人の変化球狡い……。

そんなわけないと分かっているのに誤解してしまいそうになるじゃないか。

そう、もしかしてって…。

もしかして……もしかして……、

私の事を好きになってくれてるんじゃないかって…。

誤解して……溶けそうじゃないか。

熱い……。

歩いてる帰路の外気は冷え込んで、肌をチリチリと痛めにくるのに。

ずっとずっと……発火のままだ。

いっそ燃え尽きたら楽になるのではないかと思うのに、その火を絶やさぬようにと言わんばかりに水城くんが燃料を放り込んでくる。




それが……彼の意図か無意図か分からないから性質が悪い。

『期待させない』って言ったじゃない。

意地悪だよ水城くん。





< 25 / 151 >

この作品をシェア

pagetop