愛してるからこそ手放す恋もある

エレベーターに乗り私はずっと下を向いていた。
笑顔で手を振ったが、やっぱり悔しかった。

「梨華…大丈夫か?」

「アハハ…笑っちゃいますよね?」

親友と結婚してるなんて…

「なんで笑う?」

「彼と別れたのは私が原因で…」

「それでも裏切ったのは向こうだろ?泣きたいときは泣いて良いんだよ?」

私は彼の胸を借りて泣いた
悔しい思いをわかってくれてる人がいる。
そう思うだけで涙が溢れて止まらなかった。

「ごめんなさい…少しだけ少しだけ泣かせてください」

前に進むにも私には涙が必要
涙で辛い思い、苦しい思いを流し出し、
涙が枯れたら、また、前だけを見て進めば良い…
これはその為の涙なのだ。




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