愛してるからこそ手放す恋もある
数日後、別室で医師からの説明を受けた。

子宮や卵巣の腫れの大きさから子宮癌と思われていたが、実際切除した物を病理監査したところ肺癌と断定したと告げられた。
肺の影としてはそこまで大きくないですが、余程子宮の方が栄養良かったんでしょうね?と言われた。

そしてステージとしては既に転移してることから、ステージ4と言われた。

実際、話を聞いても私には、何がどうなってるのか分からない。いつ、どうやって病室へ帰ってきたのかさえ覚えてない。気がついたときには病室に戻ってきていた。

心配する母は「梨華、なってしまったものは仕方ないわよ?これから頑張りましょう!」と慰めてくれた。

なってしまったのは仕方ない。
分かってる!
分かってるけど…
でも悔しくて悔しくて涙が出る。

母は誠に私を託し帰っていった。

「梨華ごめんな?」

「なんで誠が謝るの?」

「俺がもっと早くに検査させてたら…ごめん」誠は何度もごめんと言って一緒に涙流してくれた。

「誠せいじゃない」

そう!誠に連れられて来なかったら、今頃私の命は無かったかも知れない。医師が言うように子宮が破裂していたら…

かってに風邪だと思っていた私がいけなかった。
仕事が忙しいからと市販の薬でごまかし、病院に行かなかった私がいけなかった。
そう、誰のせいでもない。

誠は帰る前に「一緒に頑張ろうな?」と言って抱き締めてくれた。




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