私を救ってくれたのは君でした。
「大変だったよね。ごめんね、家までお邪魔しちゃって」

「別に大丈夫」

机には、勉強したあとがあった。

「あれれ?鶴谷くん勉強してたの?」

「はっ?し、してねぇよ!」

「みせてみせて〜!」

「うわ、ちょ!」

「え!」

「えってなんだよえって!俺だって頑張ってんだよ!」

「ここまで出来てない人は初めて見たよ」

「う、うるっせ!」

「私ね、これでも結構勉強出来るの、だから教えるよ!」

「え、まじ?」

「まじ!」

「じゃあ、よろしく」

「私に任せなさい!」

「……天宮、明るくなったな」

「え、そう?」

「うん」

確かに、思い返せばかなり明るくなった気がする。これも、鶴谷くんのおかげだな。
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