大好きな彼は超能天気ボーイ
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高橋 功 side
どうやら熱があるみたいで、梨乃に言われるがまま保健室へ連れて来られる。
さっきフラッと倒れた時に膝を打ち付け、そこがジンジンと痛む。
少しでも顔を歪めれば、それに気づいて手当てしてくれた梨乃。
でも冷却シートかなんかが無いって言って、部屋を後にした。
僕はもうろうとした意識の中、ベッドに横たわる。
なんか頭が…痛い。
なんて事を思っていたら、突如入ってきた女…林 ミリア。
何度も僕に話しかけてくるから、かなり警戒はしてるけど…
すると僕に近づいてきて、体を起こされる。
「先輩?何してるんですか。
僕…かなり、えらいんですけど…」
「ちょっと我慢して。」
何を我慢するんだよ。
「いや、だから……はぁ、
ほっといて…んっ…くれませんか?」
息も上がってきた。
僕はぼやけた意識の中、気づけばその女の思うがままになっていた。
「やめて!!」
そのなんども聞いてきた、梨乃の声。
その声が響き、目が覚める。
「あら、幼馴染ちゃんじゃない?」
やっぱり梨乃だ。
「梨乃?」
「見て分からない?早くどきなよ。」
今この状況は?働かない頭をフル回転させて考える。
先輩はさっきよりも距離を詰めてて、梨乃の目は涙を溜めている。
「先輩?何言ってんの?
梨乃、もしかして誤解してる?」
「誤解って何?ごめん、私邪魔だったね…」
バンッ
勢いよく閉じられた扉。
そして駆けていく梨乃の足音。
誤解されるのも…無理はない。
やばい。ようやく理解した。
「梨乃っ」
僕は先輩をはねのけ、追いかけようと立ち上がる。
うまく…足が…動かな…い。
ダンッ
そこで僕の意識は途切れた。
高橋 功 side
どうやら熱があるみたいで、梨乃に言われるがまま保健室へ連れて来られる。
さっきフラッと倒れた時に膝を打ち付け、そこがジンジンと痛む。
少しでも顔を歪めれば、それに気づいて手当てしてくれた梨乃。
でも冷却シートかなんかが無いって言って、部屋を後にした。
僕はもうろうとした意識の中、ベッドに横たわる。
なんか頭が…痛い。
なんて事を思っていたら、突如入ってきた女…林 ミリア。
何度も僕に話しかけてくるから、かなり警戒はしてるけど…
すると僕に近づいてきて、体を起こされる。
「先輩?何してるんですか。
僕…かなり、えらいんですけど…」
「ちょっと我慢して。」
何を我慢するんだよ。
「いや、だから……はぁ、
ほっといて…んっ…くれませんか?」
息も上がってきた。
僕はぼやけた意識の中、気づけばその女の思うがままになっていた。
「やめて!!」
そのなんども聞いてきた、梨乃の声。
その声が響き、目が覚める。
「あら、幼馴染ちゃんじゃない?」
やっぱり梨乃だ。
「梨乃?」
「見て分からない?早くどきなよ。」
今この状況は?働かない頭をフル回転させて考える。
先輩はさっきよりも距離を詰めてて、梨乃の目は涙を溜めている。
「先輩?何言ってんの?
梨乃、もしかして誤解してる?」
「誤解って何?ごめん、私邪魔だったね…」
バンッ
勢いよく閉じられた扉。
そして駆けていく梨乃の足音。
誤解されるのも…無理はない。
やばい。ようやく理解した。
「梨乃っ」
僕は先輩をはねのけ、追いかけようと立ち上がる。
うまく…足が…動かな…い。
ダンッ
そこで僕の意識は途切れた。