大好きな彼は超能天気ボーイ
「功っ起きて!」


「んっ。もう朝なの?早くない?」


いつもに増して眠そうな功。

「そうかな?いつも通りだよ。」


「何してんの?」

功が私のスマホを覗く。

「えっとね、ルナさんに連絡してるの!」


「ふーん。梨乃。」


「何?」


「ん。」

起き上がった功は、口でパクで
「お い で 」と言い、腕を広げる。


「うん!」

勢いよく功の胸へ飛び込む。
勢いがあってもしっかり受け止めてくれる功。

そう考えるだけで、温もりが伝わってくるだけで、心臓がトクンッと跳ねる。


「功…やっぱり好き。」


「うん。梨乃のお味噌汁飲みたい。」


「本当?作ってあるよ。」


「気がきくね。良いお嫁さんになるよ。」


「本当に?でももらってもらえるかな?」


「うん。僕がね。」

僕がね…

このイケボめ!何度もリピートしてしまうじゃないか!

「っ〜!///」


功の服をキュッと握り締める。


「どうしたの?」


「いや、その…気持ち悪いかもだけど、
今のがプロポーズみたいだったから、一人感極まってました。申し訳ございません…。」


「何それ…ふはっ…そうだよ?そのつもり。
ていうか、なんで敬語?」


そのつもりって…結婚するつもりって事?
理解能力低すぎて、現実味がない…



「ちょっと笑わないでよ。本当に?」



「じゃあいつか別れようと思ってたの?
それはひどいよ彼女さん。」


「全然!ち、違うよ!
ただ、そういうの考えた事なかったから。」


「で、どうなの?」

「う、嬉しい…です。」


そういうと、功はよしよしと頭を撫でた。


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