大好きな彼は超能天気ボーイ
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「んー!よく寝たなぁ!」


私は思いっきり背伸びする。


「ほら、功起きて!」


功のほっぺたをつついてみる。


「ん、…朝?」


「うん!おはよう、功。」


「やけに機嫌いいね。可愛い。」


で、出た〜!
功の超絶胸キュン可愛いね攻撃。


「っ…昨日は…まあ、その、…
私の無理言って隣にいてもらったから、
かなり安眠出来たんだと…思う!」


「ふーん。
なかなか嬉しい事言ってくれるね。
ま、僕頑張ったからご褒美あるのは当然だよね。」


ニヤリと口角をあげる功。


「な、何なりと…」


「じゃあ梨乃、目瞑って。」


「はっはい。」


ぎゅっと目を瞑る。


案の定、唇には柔らかい感触。
ぼんやり功を見れば優しく微笑む綺麗な顔。




こ、これが…ご褒美…。私の方がご褒美もらってない?


「うん。完璧。」


功はそういうと着替えにわたしから離れて行った。



「功の…バカ。」


私は彼に聞こえないようにそっと呟く。



「誰がバカだって?」


遠くから聞こえてきた怒り混じりの声。
あ、聞こえてたみたい…。



「ご、ごめんなさい!
功はバカじゃありません…。」



「ん、なら許す。」



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