姫☆組 2nd (姫シリーズVol.2) 【完】
「何か聞いていたとしても、そう簡単に喋るヤツじゃないっしょ?」と大吾は潤也がすぐに腰をあげる様子がないことに気がつき、自分も腰を下ろした

「だよな・・・ あいつからすれば、俺はヘタレで賢次は元祖へタレだんだと・・ ムカツイたけど、事実だからしょうがねぇ・・・」

「へ~ めずらしいね・・ 」

大吾は、潤也のあまりの落ちっぷりに驚いた

「あいつ、仕事でコッチ戻ったんだろ?」

「さぁ・・・」

「っていうか、あの幼なじみはどうした! 許婚ってくらいだから、もう婚約とかしたんだろ?」

「さぁ・・・」

「まさか! 韓国は一夫多妻制か!?」

「・・・それは・・違うんじゃない・・かな」

「ちょっとまて!! まさか!! いやいや・・・」

とうとう自問自答しだした潤也

良く喋る・・・

表情がコロコロかわる・・・・

おもしろ~

♪ オッケー ♪

機械的な音がふたりの間に響き、一瞬で我に返る潤也

「今の・・何した?」

隣で携帯を操作する大吾に一抹の不安を覚え、尋ねる潤也

「潤也がおもしろいから、ムービー撮った」

とニコニコと答える大吾

「はぁ!!! てめぇ・・ 消せ!!」

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