オオカミ回路 ♥️ うさぎスイッチ(処体験ガール再編集)
<side 花美>

パパとママがリビングで笑ってる。

仲良しの、パパとママ。


ママは高校3年生の冬に、私を妊娠したって、話してくれたことがあった。

3月まであと数か月だったから、なんとか退学は免れて、卒業と同時に結婚したんだって。

パパはママの3歳年上。

でも、それって20歳をすぎたオトナが女子高生と……ってコトでしょ?


『なんだよ花美、その目わ。目ぇつけたのはオレが高1の時だから問題ねんだよ』


……ってことは、

ママってば、中1の時すでにパパと付き合ってたってコト?


ぇえええ~!?

今の私と同い年じゃん!


『いいなぁ~』


運命の出会い。


『よくねぇっ!オトコ近づけんじゃねぇぞ?花美』

『パパとママだけずるい』

『ずるくねぇ~の』


そう笑いながら、パパは私のほっぺたにキスをする。


『子供は早く寝な』

『子供じゃないもん!!』


むくれてると、ママがそっと耳元で囁いた。


『花美に、ホントの本当に好きな人ができたら……』

『できたら?』

『パパとママのおハナシ聞かせてあげる』

『ホント?』

『そのかわり、花美の好きな人のハナシも聞かせてね?』

『うん!』


いたずらに笑うママはとってもキレイで、

そんなママを見つめるパパの目が、私はとっても好きだった。


ママ……私ね、

好きな人ができたんだよ?

ホントの、本当に好きな人。


だから、約束通り聞かせて?

パパとママのオハナシ。

そして、聞いて欲しいの、

佐々くんのコト。


夢の中でも、いいから……
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